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夏の紫外線は髪を老化させる?予防とヘアケアは?

 ■夏は冬の約3倍、髪は肌の約3倍の量の紫外線を浴びる?

サンサンと降り注ぐ太陽、
ジリジリと肌を焼く日差し。

夏は一年で最も紫外線が強い季節です。
日差しが高く日照時間が長く、天候や時間帯にもよりますが、夏の紫外線の量は冬の約3倍ともいわれています。

単純計算で、冬の日中3時間日差しを浴びることと夏の1時間は、ほぼ同じ量の紫外線を浴びることに

肌のUV対策は日焼け止めを塗るなどして対策している方も多いと思いますが、なんと髪や頭皮が浴びる紫外線の量は肌の3~5倍ともいわれています。
紫外線が髪にとってどんな影響を与えてしまうのか、髪のUV対策とあわせてチェックしていきましょう!

■紫外線を浴びると髪はどうなるの?

髪のダメージが進行する

健康な髪は、「シスチン結合」という分子のつながりによって固さとしなやかさをキープしています。
この結合はパーマなどの化学変化でなければ切り離せないほど強いものなのですが、紫外線は「システイン酸」という物質を作り出すことであっさりとこの結合を壊してしまいます。
髪のハリやコシがなくなり、さらに痛みやすくなっていくのです。

枝毛・切れ毛になりやすい

さらに紫外線は髪の表面を保護するキューティクルを剥がす働きがあるため髪のパサつき、ゴワつき、枝毛や切れ毛などのトラブルを引きおこします。
手触りやまとまり感が悪くなり、髪の痛みが見た目にも影響を与えます。

ヘアカラーや髪色が褪色する

紫外線は褪色の原因にもなります。
髪の内部にあるメラニン色素が破壊され、日本人に多い黒髪が日焼けして赤茶色になっていきます。
またカラーリングしている髪は褪色が起こりやすくなります。

髪が老化して白髪が増えやすくなる?

肌は紫外線によって老化が進みます。
髪も然りです。
紫外線は薄毛や白髪といった髪の老化の原因になると考えられています。
紫外線に当たると髪の毛というよりは頭皮が影響を受けるため、間接的に薄毛や白髪などのエイジングダメージにつながりやすくなります。

紫外線のピークは?

1年中紫外線対策は必要ですが、要注意シーズンは4~9月
この期間は真夏とほぼ変わらない紫外線が降り注いでいます。
天気の日が100%だとすると、曇りの日は約40%雨の日でも約30%の紫外線量があるといわれています。
特に気を付けたい時間帯は10:00~14:00、しっかりとUVケアをして、肌だけでなく髪も紫外線から守りましょう

■夏の紫外線を予防するヘアケア

帽子や日傘を利用する

紫外線対策は浴びないことが一番です。
手軽にできるのが帽子日傘
髪だけでなく頭皮も紫外線から守ることができます。
帽子はツバが広く、ムレ対策のために通気性が良いものを。
髪の長い方は結んで帽子の中に入れ込んでしまいましょう。

濡れた髪を長時間放置しない

濡れた髪を放置すると、髪を保護するキューティクルが開いたままになりダメージを受けやすくなります。
海やプールに入った後は、なるべく早くドライヤーで乾かしましょう。

UVカット成分が配合されたヘアケア製品を使用する

髪用のUVカットスプレーやUVカット成分が配合されたスタイリング剤などのヘアケア製品を利用するもの紫外線対策になります。

■髪や頭皮を紫外線から守るインナーケア


髪や頭皮の紫外線ダメージの予防・改善には、スキンケアと同様に体の内側からのケアも大切。
髪の主成分である「ケラチン」はタンパク質の一種。

ダメージ回復のためにはケラチンのもととなる肉や魚などの「タンパク質」やケラチンの合成に必要な鉄や亜鉛などのミネラルも併せて摂るようにしましょう。肉や魚の他に卵やチーズ、牛乳、豆類などにもタンパク質が多く含まれています。

また「ビタミンA・C・E」やポリフェノール類は傷ついた細胞の修復と再生を促す作用があります。
意識して摂り入れるといいですね。

〇ビタミンAが多く含まれる食材:豚レバー、鶏レバー、ウナギ、海藻類、バター、モロヘイヤ、人参など
〇ビタミンCが多く含まれる食材:ピーマン、ブロッコリー、いちご、みかん、キウイ、パセリなど
〇ビタミンEが多く含まれる食材:サフラワー油などの植物油、アーモンド、かぼちゃ、小麦類、ブロッコリーなど
〇ポリフェノールが多く含まれる食材:緑茶、カカオ、ブルーベリー、大豆、パセリ、ブロッコリー、ぶどうなど

■日焼けした髪のアフターケアは?

帽子や日傘を使って十分に予防してもうっかり日焼けしてしまうこと、ありますよね。
髪の日焼けも肌の日焼け同様、日を浴びた後のケアが重要です!

頭皮をクールダウンする

「頭皮がヒリヒリする」
「頭皮が赤くなっている」

などの症状がある場合は、紫外線で頭皮が炎症を起こしている状態です。
まずは冷やして炎症を抑えましょう。
冷水で濡らしたタオルをしぼって頭皮を覆うと刺激を与えずに広い範囲を冷やせます。

頭皮を保湿する

日を浴びたな、と思ったときは頭皮にうるおいを与えて乾燥ダメージから守りましょう。
頭皮用でなくても、顔用の商品を使っても問題ありません。
脂が出やすい場所なので、クリームや乳液など油分の多いものは避けて、さっぱりとした化粧水でスプレーするのがおすすめです。
以下のような化粧水を選びましょう。

  • セラミドやヒアルロン酸などの保湿成分配合
  • 刺激になりやすい成分(アルコール、合成香料など)が入っていない
  • 低刺激性のテスト済

頭皮を刺激しないヘアケア

日に焼けた頭皮は、外部刺激から肌を守る「バリア機能」が弱っています。
髪を洗ったり乾かすときなども、刺激の少ない方法でケアしましょう。

髪の洗い方

①洗う前にくしで髪のもつれをとく
「毛先→中間→頭皮」の順にブラッシング
②ぬるま湯で髪と頭皮を洗う
③シャンプーを泡立ててからこすらず包み込むように洗う
④ぬるま湯でしっかりすすぐ

*髪と頭皮にやさしいアミノ酸系のシャンプーがおすすめ
*痛みを感じるほど炎症がひどいときは、シャンプー類の使用を控えてぬるま湯のみで洗いましょう

髪の乾かし方

① 髪と頭皮をやさしくこすらずタオルドライ
② ドライヤーで15cm程度離して強めの風量で短時間で乾かす

洗い流さないトリートメントで髪を保湿

髪を洗った後は、洗い流さないトリートメントで髪を保湿しましょう。
ドライヤーやヘアアイロンの熱に反応して髪を補修するタイプのトリートメントなら
熱ダメージから髪を保護することができます

寝ぐせ対策は寝る前にしっかり髪を乾かすことがポイント
ちゃんとケアして毎朝ゴキゲンに目覚めましょう

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ドライヤーやヘアアイロンの熱を味方に髪を補修
濡れた髪にも乾いた髪にも使える
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